|
|
|
▼▼▼「CMYKに分解されたRGBブラック」を
墨ベタに戻す方法
Wordでドキュメントを作成して、DistillerでPDF化します。ところが、Distiller
7.0では、RGBのブラックがCMYKのかけ合わせに分解されてしまうのです。本来であれば、CMYKの墨ベタのみになるべきなのに、CMYKすべてに網成分が含まれるのです。
印刷用として利用するDistillerのAdobe PDF設定(ジョブオプション)は「プレス品質」が基本です。しかし、Distiller
7.0ではPDF化するとき、「すべてのカラーをCMYKに変換」という機能が付きました。Distiller 7.0の「プレス品質」でも、すべてのRGBを強制的にCMYKに分解するのです。
Windowsのプリンタドライバでは、「グレーグラフィック(またはテキスト)をPostScriptグレーを変換する」という機能があります。プリンタドライバでここを「はい」にしていると、RGBブラックのテキストは、CMYKの墨ベタに変換されます。
しかし、もし、ここを「いいえ」にしていると、墨文字はCMYKのかけ合わせになってしまうのです。下記にあるPDFがサンプルファイルです。ダウンロードしてみてください。
→サンプルのPDFをダウンロードする
ダウンロードしたPDFをAcrobat 7.0 Proで開いてください。印刷工程パレットから[出力プレビュー]ウィンドウを開きます。テキスト部分にカーソルを持っていくと、テキストがCMYKすべての成分で構成されていることがわかります。
こうしたCMYKのかけ合わせになっているのは、Distillerでプロファイル変換されているからです。つまり、「プレス品質」では「sRGB
IEC61966-2.1」から「U.S. Web Coated (SWOP) v2」に変換しますから、RGBブラックがそのままCMYKに分解されてしまうのです。
それでは、このCMYKに分解されたRGBブラックを、CMYKの墨ベタのみのテキストに変換するにはどうすればいいでしょうか。Acrobat
7.0 Proの印刷工程パレットがあれば、3つのステップでCMYKの墨ベタに変換できます。その手順を、説明しましょう。
■ステップ1 環境設定をDistillerと同じにする
Acrobat 7.0 Proの環境設定を開いて、Distiller 7.0の「プレス品質」のカラータブと同じ作業用スペースにします。
RGB作業用スペース → 「sRGB IEC61966-2.1」
CMYK作業用スペース → 「U.S. Web Coated (SWOP) v2」
です。

■ステップ2 [色を置換]でCMYKをRGBにする
[色を置換]ウィンドウを開き、[文書の色]にある「デバイスのCMYK」を選択します。[変換後のカラースペース]で[プロファイル]で「sRGB
IEC61966-2.1」を選択します。プロファイルを埋め込まないようにして[OK]します。
■ステップ3 [色を置換]でRGBをCMYKにする
もう一度[色を置換]ウィンドウを開きます。「デバイスのRGB」を選択します。[変換後のカラースペース]で[プロファイル]で「U.S.
Web Coated (SWOP) v2」を選択します。ここでもプロファイルを埋め込まないようにします。そして、ここが重要なポイントです。
[黒のオブジェクトを維持]して[OK]してください。それで、RGBブラックは墨ベタに変換されます。
これで、CMYKに分解されてしまったWordのRGBブラックは、ちゃんとCMYKの墨ベタに変換することができます。Acrobat
7.0 Proがあれば、極めて簡単に印刷に適したカラーに変換できるのです。
なお、テキストやオートシェイプで作成したグレーグラフィックは、この方法でCMYKの墨ベタに変換できます。しかし、Wordではひとつ困った問題があります。それは墨ベタの罫線です。
Wordの罫線のなかには、PDF化するとき、画像されてしまうものがあります。画像されたものは、[色を置換]ウィンドウの[黒のオブジェクトを維持]では墨ベタに変換できません。画像の墨ベタでは別の方法を使うしかありません。
『Adobe Acrobat 7.0 ProからPDFを思い通りに出力する方法』では、もちろん、CMYKで分解されたRGBブラック画像をCMYKの墨ベタにする方法も紹介します。それについては、『Adobe
Acrobat 7.0 ProからPDFを思い通りに出力する方法』を御覧下さい。
|